インパクト投資・GSG国内諮問委員会webサイトでの執筆(リニューアルのサポート)/定義や歴史、事例等
▼GSG国内諮問委員会について
2014年から、GSG国内諮問委員会に関わっています。
旧称は、「G8社会的インパクト投資タスクフォース 国内諮問委員会」。
イギリスのキャメロン首相が、G8サミットにて「社会的インパクト投資の推進」を掲げたところから始まった、グローバルなネットワークです。
私はシンクタンク(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)に在籍していた2014年から、日本の国内諮問委員会に事務局側として関わらせて頂いており、提言書の執筆やセミナー、シンポジウムなどを社会変革推進財団さん(日本財団の関連財団です)と共に担わせて頂いています。
▼数年ぶりの大幅なWeb改訂
今回のWebサイト改訂は、GSG国内諮問委員会として、数年ぶりとなる大改訂でした。
ご依頼頂いたのは、インパクト投資の定義や歴史、事例について、webサイト上の情報として分かりやすく、理解しやすくまとめる、という作業。
元々執筆するのは好きですし、何よりとても大事なwebサイトなので、良いものをと思いつつ、この「分かりやすく」の程度がなかなか難しいところ。
検討した結果、自分としては
「一般紙の新聞記者さんが、インパクト投資について調べたいと思った時に、まず理解が出来る内容を目指す」
「霞が関の官僚の皆さんが、配置転換で担当部門になった時に、最初に頼れるサイトを目指す」
という点を目標として、webサイト原稿を執筆しました。(あくまで私個人の執筆上の目標です。)
▼担当した箇所
そして、昨日無事、サイトが公開になりました。
https://impactinvestment.jp/index.html
私が執筆を担当したのは、
- インパクト投資について
- インパクト投資とは
- 市場の状況
- 投資分野と手法
- 歴史
- 主なプレーヤー
- 課題とこれから
2.事例編
- 野村アセットマネジメント株式会社
- 第一生命保険株式会社
- 広島市における広域連携型SIB
- 日本ベンチャーフィランソロピー基金によるAsMamaへの投資
- JICAによる五常アンド・カンパニーへの出資
- 日本インパクト投資2号ファンド(新生銀行グループ)
です。
※既に「インパクト投資拡大に向けた提言書」や「キービジュアル集」で執筆した内容や、ケイスリーさんが主導された「日本におけるインパクト投資の現状2018」および「2019」を参照しながら作成していますので、より細かい情報を知りたい方は、リンク先をどうぞご参照下さい。(上のリンクにクリック頂くとPDFが開きます。)
▼インパクト投資の歴史を書き起こしてみて
結果、別の投稿用に書き起こしていた原稿を、webサイト向けに再構成して掲載するに至っています。
ただ、ボリュームの問題があり、最終的には箇条書き形式に、また大幅に内容を減らしました。なので、ここで書ききれなかったものは、また別の機会に、改めて記したいと思います。
歴史のセクションを書いていて、何が言いたかったかというと、「インパクト投資は2007年に突然始まったものではなくて、沢山の成功と失敗、蓄積があって、芽吹き始めたものなのだ」、ということです。
実際、2007年よりも前に調べていたこと、発信していたことが、インパクト投資の世界に沢山流れ込んでいるなと感じます。
そして、歴史は語らないと歴史にならないのだな、とも感じました。書くこと・残すことは、とても大切ですね。
そんなことも頭に思い浮かべながら書いたwebサイト原稿。
皆様ぜひ、ご一読頂ければ幸いです!