応援しています!東京学芸大学附属国際中等教育学校のクラウドファンディング
■国際協力と社会貢献に関する授業で講義を行いました
先日、こちらの学校で授業をさせて頂きました。
東京学芸大学附属国際中等教育学校
https://www.iss.oizumi.u-gakugei.ac.jp/
■東京学芸大学附属国際中等教育学校とは
東京学芸大学附属国際中等教育学校は、東京都練馬区大泉学園にある、中高一貫校です。
敷地内には、小学校も隣接しているとか。
東京学芸大学の附属校は東京都内に複数ありますが、そのうちの一つですね。
ルーツは、
- 昭和22年創立の東京第三師範学校附属中学校
- 昭和49年創立の東京学芸大学附属高等学校大泉校舎
にあるとのことです。歴史ある学校ですね。
■校名に「国際」とつく中高一貫校
「国際」と冠されている通り、
- 海外からの帰国生徒などを含め国籍を問わず広く生徒を受け入れている学校であること
- 特性を生かして国際理解教育が積極的に進められていること
に特色があるとのことです。
校内には
- 国際バカロレア(IB)ワールドスクール
- ユネスコスクール
- スーパーサイエンスハイスクール
- スーパーグローバルハイスクール
など、看板も数多く掲げられていました
実際に校内に入ると、確かに帰国子女なのかな?という生徒の皆さんと多くすれ違いました。
受付横のメディアルームや廊下から漏れ聞こえるのは、日本語と英語が入り混じる会話、私服の生徒さんたち。
若々しく、高校生らしく、ほほえましい姿。
自分が通っていた公立高校も大好きでしたが、その頃ととても似ていて、でもやっぱりちょっと違う。
「良い雰囲気だなあ」と校内に入ってすぐ、思いました。
■社会貢献教育、寄付教育
そんな東京学芸大学附属国際中等教育学校には、近年、社会貢献や寄付教育に力を入れた授業があるそうです。
今回は、日本ファンドレイジング協会がご縁で出会った藤木先生からご依頼頂き、
「国際協力と社会貢献」という授業の中で
- 世田谷コミュニティ財団のこと
- 自分自身の仕事やキャリアのこと
をお話させて頂きました。
■高校生の本気と能動性に新鮮な驚きを感じた授業時間
藤木先生の「できるだけインタラクティブに」という意図もあり、生徒の皆さんには事前にレポートやWebなどを読み込んだ上で、小グループに分かれて質問資料を作って下さいました。
その資料がとても素晴らしく。
コミュニティ財団をはじめ、社会貢献に対する見方や質問・疑問もとても素直&的を得ていて驚きました。
自分自身は、3年ほど大学の教員を兼任していたことがあるのですが、大学生のコメントと比べても遜色がないレベルのものもあったように感じます。
当日の授業でも、大変たくさんの投げかけを頂きました。
90分ある大学の授業とは異なり、高校の授業は1時限あたりの分数が短く、そのことが残念だった程です。
■能動的に学ぶということ、その環境を作り出すということ
日本の公教育は、自分を表現するトレーニングの機会が少ないと一般には言われます。
実際自分の経験としても、あるいは自分が向き合ってきた大学生の皆さんを見ていても、そのことを実感することは多いです。
実際、藤木先生からは、
- すべての授業がこんな風にインタラクティブなわけではなく、どんなに工夫をしても、一定程度は知識提供型にならざるを得ない授業ももちろんあること
- 今回のように応答的・能動的な生徒の皆さんも、常にそういう状態なわけではなく、状況によって反応や能動性には差があること
を伺いました。
(でもそれって、大人でも同じですよね。環境が人に及ぼす影響は大きいし、安心して自分を表現できる、自分と周囲を信頼できる環境でなければ、能動性を発揮することは難しいですから。)
逆に言えば、生徒との関係が構築出来ていて、信頼して任せ安心して発言できる環境が準備できれば、多少年齢が若くても、能動的に学び、大人と遜色のない問いかけをくれるのだ、と感じました。
そうした意味でも今回の授業は私にとって、豊かな驚きにつながる時間でした。
■高校生、本気のクラウドファンディンをスタート!
そんな東京学芸大学附属中等教育学校の皆さん。
なんと、授業の学びを社会に還元しようと、クラウドファンディングに挑戦しているとのことです。
高校生本気の挑戦。「主体的」に学ぶ授業を実現し、NPO支援を全国へ広めたい!
「日本の教育は古い」なんて言わせない!
東京学芸大学附属国際中等教育学校の生徒が、高校生なりの視点でNPO団体を「評価」し応援します!
自らの学びを自分たちの手で創りあげていくプロジェクト。高校生が主体的に学ぶことへの第一歩。新たな教育の可能性、一緒に探ってみませんか。
目標金額は300,000円。
All/in方式、プロジェクト終了日は2019/2/27です。
(以下はプロジェクト概要ページから抜粋です)
私たちの授業の特徴は、「私たちが授業をデザインする」ということです。
社会貢献についても、
- 自分たちがどうしてボランティア・寄付をするのか
- コミュニティ財団の役割と可能性について
- NPO/NGOなどの非営利組織をどう選ぶのか
- ふるさと納税の現状
- クラウドファンディングと高校生
など、様々なテーマで主体的に調査を行い、ダイアログし、お互いの意見をふかめて、さらにゲスト講師をお招きしてその学びを深めています。
そのため、私たち自身が自分たちで学ぼうとすればするほど、講座は楽しく、そしてためになり、充実感を味わうことができます!国際協力や社会貢献について1年間じっくり学ぶ授業は、貴重な体験です。
今回、私たちは自分たちの学びの一環として、クラウドファンディングに挑戦します。
こんな私たちの授業のスタイルをぜひみなさんに応援していただきたいです。
今回はいくつかのNPOに協力をしていただき、授業の学びを活かした「評価基準」にそって、高校生なりの視点でいちばん応援したい、と思う団体をひとつ選びます。
そして、この先がまた、とても共感できる内容なんです。
(同じく、以下はプロジェクト概要ページから抜粋です)
<プロジェクトをやろうと思った理由>
私たちの学校には、帰国子女など多様なバックグラウンドを持った生徒が多く集まっており、日本と海外の学校の授業形態が大きく異なっていると実感していました。海外では先生の講義のみならず、ディスカッションやプレゼンテーションなど、生徒が主体となって活動する機会が多く、ただ講義を聞くよりも、自ら学んでいくスタイルの授業の方が記憶にも残りやすく、楽しさを感じました。
自分たちで創り上げていくからこそやりがいを感じ、自分たちでこのように新たなことに挑戦できます。何より、この授業を通して、今まで気づかなかった、地域の活動にも目を向けるようになりました。
このような魅力的な授業を日本にもっと広めたいと思ったことも本プロジェクトを始めたきっかけです。
では、私たちが一丸となって取り組めるプロジェクトはなんだろう。
そう考えた時、私たちは授業を通して、社会にとって大切な存在であるNPOの活動が、私たちを含む世間一般にほとんど知られていないことに課題意識を持ちました。そこで、クラウドファンディングに挑戦することを通して、まず私たちがNPOへの理解を深め、社会に広めていくことができるのではないかと考えました。
この挑戦を通して、私たちが生徒主体型の授業のパイオニアとなり、このような授業の在り方を全国の高校にも広げることで、学校はそして学びは、もっともっと楽しいものに、そして達成感を得られるものになると考えています。
「高校生本気の挑戦!主体的に学ぶ社会貢献の授業」 ぜひ応援お願いします!
いやあ、見事。
本当にその通りだと思います。
■本気の挑戦、応援します!
高校生の本気の挑戦、私も応援の意思表示に寄付をしました。
自分自身も、まもなく小学生になる娘を持つ親です。
その意味でも、こういう双方向型の学び、自分たちで課題を見つけ、主体的に学ぶ授業が増えてほしい。
そう願っています。
みなさまぜひ、ご協力ください。
水谷衣里