海の向こうとは良くも悪くも差があるのだ、という事実を感じた半年間でした/「社会的インパクト評価に関する調査研究」、最終報告書を公開
「社会的インパクト評価に関する調査研究」、最終報告書が公開されました。
リンク先はこちら。
(内閣府NPOホームページにジャンプします。)
社会的インパクト評価やインパクト投資に関する国内・海外の事例をぎゅっと詰め込んだ報告書です。
このブログでもご紹介した海外調査の報告もぎっしり。
関連記事はこちら。
米国の助成財団の本気度。そりゃそれくらいのインパクト生み出せるよね。っていう話。
社会的インパクト投資・社会的インパクト評価、英米現地調査のプレゼン資料が公開されていますよー。
ええと、、、報告書、分厚い、です。
ですので読みたいところ、気になるところからぱらぱらと見て頂ければ。
苦労した分、それなりに濃い内容になったと思いますし、社会的インパクト評価に関する世界的な潮流がどういうレベル感にあるのか、キャッチアップ頂けると思います。
それにしても、英米と日本との状況には相当な差があるなぁ、と。
良い・悪い、ではなく、差があるという事実をしっかり直視した半年間でした。
社会的インパクト投資もインパクト評価も、課題解決のスピードアップやインパクト向上のための道具。
そう考えるとやっぱり社会的インパクト投資の現実を作り、インパクト評価の実践例を作り、変わった、とか課題が解決された、という実感を作っていくことが、この分野を研究する意味なんだろうと思います。
そうでなければ単に海の向こうの凄いものを「凄いでしょ」と見せるだけで終わってしまいますから。
あるいは「インパクト投資って新しいよね」、で終わってしまいますから。
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報告書は主には3つの章で成り立っています。
第2章は、「文献調査」。
「社会的インパクトとは何か、なぜ必要なのか、どのように行うのか」をまとめました。
第3章は、「国内事例調査」。
「社会的インパクト評価あるいはそれに類する取組みを行っている国内の団体・組織」を取り上げて分析しています。
第4章は、「海外事例調査」。
Ⅰ.英国とⅡ.米国を取り上げて、「社会的インパクト評価を推進している側(英米)」と、「社会的インパクト評価に実際に取組んだ組織・団体(英)」を事例として紹介しています。
こちらについては、明日(5/16)と来月(6/1)にセミナーも開催しますが、報告書は内容が濃いので、先に参考資料編
のプレゼン資料をちらりと眺めてから、報告書本体を読んで頂けると良いかもしれません。
内閣府では昨年度、「共助社会づくり懇談会」の下に「社会的インパクト評価検討ワーキング・グループ」が設置されました(私も委員を務めさせて頂きました)。
ここでの議論にも、一部知見提供させて頂いています。
報告書、宜しければぜひ、お読みください!
PDFにて、フルページDLできます。