【登壇しました】IMPACT SHIFT 2025
東京・京橋エリアで2日間に亘り開催されたイベント「IMPACT SHIFT 2025」。
2日目にあたる日曜に、下記のテーマで登壇の機会を頂戴しました。

■セッションタイトル
「有事に強い社会をつくる 〜マルチセクター連携が生むレジリエンスと共創の道筋〜」
2025年3月2日(日)11:00-12:15
ステージD 東京スクエアガーデン6F
●セッション詳細 https://impactshift2025.notion.site/D-5…
●イベント詳細 https://event2025.impactshift.jp
■登壇者(敬称略)
- 西垣 淳子 (経済産業省 大臣官房政策統括調整官 経済産業局担当)
- 吉田 浩一郎 (クラウドワークス社長/一社PEAD代表理事)
- 石澤 正芳 (株式会社Mellow 代表取締役社長兼CEO/一般社団法人フードトラック駆けつけ隊 代表理事)
- 水谷 衣里 (株式会社 風とつばさ 代表取締役)

今回のセッションの中心課題は、「マルチセクター連携」を「災害復興支援」の文脈から考えるものでした。
当日は石川県の元副知事である西垣さん、そしてコーポレートセクターから緊急支援に乗り出した吉田さん、石澤さんというお2人を前にして、私は何を喋ろうかな?と考えまして。
結果、こんな3つのポイントをお話ししてみました。
覚え書き的に、ポイントとなるスライドと、お話しした内容を記しておきますね。

論点:
「マルチセクターによるレジリエンス強化と共創」のために、必要なこととは何か?
①マルチセクター」と「共助」のトリッキーさを正しく理解できるか?
- 「multi:複数」の「セクター」と一口に言っても、その具体イメージには個々人で相違がある。
- 災害支援で語られる「共助」、そして想定している「マルチセクター」の具体像にも人によって相違がある例が多い。
- マルチセクター連携においては、その「認識の相違」や「距離感」、「大小」を常に確認しながら、取組みを進める必要があるのでは?
②リテラシーをどう高めるか?
- コーポレートセクターからの支援の軸は、「寄付」と「ボランティア」。
- 特に寄付は(個人・法人)問わずニーズもウォンツも高い。
- 寄付は災害時に瞬間的な盛り上がりを見せるものの、特性を理解して寄付している人は稀。
- 寄付者自身が、寄付先の特性を理解し、自分の思い・願いを反映した寄付先を選べる状況が必要では?そのためにはリテラシー獲得を支える情報提供や、(広い意味での)教育が不可欠では?
③信頼できるパートナーをどう見つけるか?
- 貢献したい企業が求めているのは、「信頼できるパートナー」。でもそれを見つけることが本当に難しい。
- マルチセクター連携の要の一つはソーシャルセクター。しかし日本はこの領域が圧倒的に弱い。
- 非常時における円滑な資源流入のためには、ソーシャルセクター側にも平時からの準備が必要では?
- またそれを支えるインフラが必須では?(セッション内ではJCNEの取組事例を紹介)
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時間の関係もあり、十分な議論には至れなかった気もしますが、ここで話したことはおしなべて、「災害復興支援」にとどまらない、「マルチセクター連携を考える上で普遍的な課題」のようにも思います。
そして今回のセッションは「災害」という大枠での特殊性はあったものの、自分としてはいつも考えていることでもあったな、と。
そういう意味では、自分の思考としては平時と有事がシームレスにつながっていました。
登壇を通じて、そのことを確認できた事も、とても良かったです
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本年度の「IMPACT SHIFT」、大変多くの皆さんが参加をされていらっしゃったのですが、2日間のイベント期間中、社外取締役を務めている英治出版も、ブースを構え書籍出版を行っていました。

上の写真は実行委員を務めていたお二人と。お二人とも同郷(愛知出身)ということもあり、いつも応援しています。

大切な盛り上がりをつくって下さったことに感謝を込めて。
セッションにご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
