【登壇しました】LEAPDAY2024(沖縄・那覇)
毎年お招き頂いている、人材育成とソーシャルイノベーションの祭典、「LEAPDAY」。
今年は先週開催された「Ezo LEAPDAY(北海道・札幌)」に続き、2週連続の登壇です。
LEAPDAYとは、年齢や立場を超えて、人財育成をテーマに日本の未来を考えるイベント。
沖縄を皮切りに、茨城県・北海道・宮崎県など各地に飛び火し、広がりのあるコミュニティへと成長を見せています。
今年のLEAPDAY2024(沖縄・那覇)は、2,000人は超えるイベントとなったとのこと。
毎年のことながら、民間ベースでこうしたイベントを、長きにわたり続けていらっしゃることに尊敬の念を感じています。
そんなLEAP DAY2024沖縄・那覇。今年はこんなテーマで登壇させて頂きました。
■12/15(日)12:10〜13:10
(オープニングセッション)
「格差や分断社会にしない。未来を諦めない。
〜共創未来のために動き出した大企業の本気から学ぶ〜」
ご一緒したのは、
・一般社団法人Arc&Beyond代表理事の石川洋人さん
・Mio&Companyの三尾徹さん
です。
Arc&Beyondとは、SONYグループが、30億円の基金を拠出し設立された、非営利型の一般社団法人です。
ご一緒した石川さんは、SONYグループで長く勤められ、2015年には米国西海岸に設立されたSONYグループの100パーセント子会社である「Takeoff Point LLC.」の代表に就任。
お取り組みを進められる中で、多くのDisconnected youth(社会から切り離された若者。多くは家庭内の暴力や犯罪への関与、薬物依存・ホームレスなどを経験している)に出会います。
シリコンバレーの可能性と、マイノリティが直面する厳しい現実。
こうした中で、営利法人でできることの限界に打ちのめされると共に、それでも取り組みを続けたい熱意をもってSONYグループ内での検討を続けた結果、誕生したのがArc&Beyondでした。
今回のセッションでは、
1.なぜArc&Beyondは設立に至ったのか?そこにはどんな背景や意図があるのか?
2.新たに始めた取り組みは、実際どんな変化を社会にもたらし始めているのか?そこから何が言えるのか?
3.社会課題解決に向けて、「共創」がもたらす価値と可能性とは?
という3つの大きな問いを立て、お二人と共に深堀りをしました。
お話ししていて自分の中に浮かんだのは
「社会的なインパクト創出に向けた、関わり方の多様性の大切さ」
でした。
私の理解では、Arc&Beyondは、経済合理性だけではない、けれども事業としての継続性や価値創出を意識して、設立・運営を続けようという意思を持った取り組みだと感じています。
その時に問われるのは、
・経済的な非合理性をどこまで許容するのか?
・そのとき社会へのどんなインパクトを求めるのか?
・それをステークホルダー(そして社会全体)にどう、説明するのか?
といった点のように思います。
「インパクト投資拡大に向けた提言書」を書かせていただいたときに、グラデーションの図を描かせていただいたのですが、フィランソロピー文脈においても、こうしたグラデーションのどこに自分たちを位置付けるのか、意図をもって取り組む必要があるなと思うのです。
そんなディスカッションをさせて頂いた、今年のLEAP DAY(Day2)のオープニングセッション。
お話しの最後、時間が足りないながらも、CoIU(Co-Innovation University)で考えている「共創」にも触れられて、少なくとも自分の中では昨年度登壇させて頂いたクロージングセッションと、今年のオープニングセッションがつながった感じが致しました。
今回のテーマは「大企業の」でしたが、共創という意味では、教育や人材育成にも通底するものがありますものね。
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そうそう、登壇にあたり、こんなご紹介もして下さっていたのでした。
実行委員会では、登壇者を一人ひとり、ご紹介下さっていて。
こういう一つひとつって、ほんとうに手がかかって、しかしウォールで流れれば一瞬で。
こつこつと情報発信を続けられいてほんとうにすごいなあ、と。
LEAP DAYに集う皆さんのような、熱き魂や取り組みへの熱量、未来への情熱をエネルギーとしてお借りして、前に進むことが出来ています。
皆さんいつもありがとうございます。
初日の沖縄アクターズスクールのオープニングアクトから始まり、今年もコンテンツが盛りだくさんだったLEAPDAY2024。
2日間、本当にたくさんの方々と話し、笑い、素敵な時間を過ごすことが出来ました。
ここのところ毎年お邪魔していますが、ほんとうに良いですね、沖縄。大好きです。
最後は運営の中核を担われた皆さんのお写真を。素敵な場をありがとうございました!
また来年の、新たな視点でのセッションにつながることを期待しています!