厚生労働省での記者会見に同席しました/グレーゾーンにある若者の就労支援の充実に向けて
先日、厚生労働省での記者会見に同席しました。
記者会見を開いたのは、岐阜で活動する一般社団法人サステイナブル・サポートさん。
ここ数年、活動の展開や組織の基盤強化をサポートさせて頂いている団体です。https://sus-sup.com/
今日はこれまでの成果を基に、記者会見を実施、厚生労働大臣宛の意見書が提出されました。
具体的には
- 学生~社会の移行期に若者を孤立させない「のりしろのある支援」モデルの推進
- 若者のモラトリアム期を支える支援として、サードプレイス的な居場所の設置の検討
を提案したものです。
- 大学に入学したのに、ふとしたきっかけで通学が出来なくなった。
- 卒業が迫っているのに、就職に向けたアクションが出来ず苦しい。
- 不安定就労を繰り返し、働くことに恐怖を感じている。
取り組みは、そんな若者たちに寄り添い、支えようとサステイナブル・サポートさんが腐心されてきたものです。
私はアドバイザーとして、この事業の実践を側面支援して参りました。
記者会見の様子はさっそく、webや記事などに掲載頂きました。
【掲載一覧】
NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240313/k10014389481000.html
教育新聞 https://www.kyobun.co.jp/article/2024031305 (購読会員限定ページ)
中日新聞 https://www.chunichi.co.jp/article/868161?rct=gifu (会員限定ページ)
NHKラジオ 3/14 18:20頃 Nラジ
サステイナブル・サポートが言う「のりしろのある支援」とは、
- 在学中から外部の支援につながること
- 支援につながりづらい学生が無業のまま卒業しても、外部支援とつながり続けることの出来るスキームを地域レベルで形成すること
を指します。
現在、大学をはじめとする教育機関における就職支援は「押し出す」(つまりどこかに就職させる)ことに力点があるように感じます。
また大学外のネットワーク、特に地域における就労支援拠点と大学とのつながりは、まだまだ相対的に弱いのだと、検討会での議論を通じて感じてきました。
この部分が解消されることが、若年無業者を支える「のりしろ」となるのだと感じます。
若年無業者57万人。無業のまま大学を卒業する若者の割合は実に10%とも言われています。
伴走者として出来ることは本当に僅かなのですが、それでも思いを込めて取り組んできた事業が、ネクストステップに向かうよう、引き続き見守っていきたいと思います。