登壇しました/ファンドレイジングジャパン2019 駒沢大学
年に1度、営利・非営利の垣根を越えてファンドレイジングを共通テーマにチャレンジャーとサポーターが集まる場、ファンドレイジングジャパン。
第10回目を迎える今年のFRJ2019にも、例年通り登壇させて頂きました。
今年担当したセッションは、
「お金をフックに、コミュニティをつくる ~人生100年時代のトランジション・デザイン~」(リンクはこちら)です。
セッションには親友で尊敬する事業パートナーでもあるSVP東京の藤村隆さんと共に、登壇させて頂きました。
■セッションのテーマ
主題を「お金をフックにコミュニティをつくる」としたのは、登壇者である我々が経験してきた「共感と志のお金を集めながらコミュニティをつくる」経験を共有したいと考えたからです。
また副題にある「トランジション」とは、「移行」や「変化」を意味します。
社会全体が過渡期にある中で、その人自身の生き方をその人なりの価値感を大切に、より良いトランジションをどうしたら起こせるか。
その時に資金を介して繋がる、あるいは始まる関係性を、どうコミュニティに育てていくか。
そんなことを考えようと設定しました。
■ファンドレイジングとコミュニティ
SVP東京のパートナーになるには毎年10万円が必要です。またパートナーからの推薦も必要です。
世田谷コミュニティ財団を設立する際には、発起人は個別に声をかけ、寄付額は一律10万円、設立寄付者は広く社会に呼び掛ける形で1口1万円で何口でも可能という形を取りました。
つまりどちらも、「お金をフックにコミュニティを作っている」わけです。
でもそのコミュニティの目的はお金ではありません。むしろ貢献であり、自己への投資であり、社会に関わることを通じて、人生の豊かさや楽しみを自ら能動的に生み出すことを目的として、関わって下さっている方が多いと感じています。私も同じです。
人の一生が長くなり、人生のマルチステージ化が進んだ時に求められるのは、年齢による身体と心の変化を内観すること、そして刻々と変わる社会の変化に対応する柔軟性を持つことだと思います。
新しいことを学び、新しいチャレンジをする。その時にソーシャルセクターほど魅力的な場所はありません。
SVP東京も、世田谷コミュニティ財団も、社会と自己との関わりを考え直したり、視野を広げ価値観を変える場として機能しています。
他者との関わりの中で自らを知り、世界を知り、新しい自分に出会う扉を開ける。そのための場や機会になっているのだと思います。
セッションではそうした「人生100年時代のトランジションデザイン」の場としてのソーシャルセクターの可能性、そして「ファンドレイジングジャパン」という場であることからそれを「お金」をきっかけにどうコミュニティとして培っていくのか、そんなことをお話させていただきました。
毎度のことながら、藤村さんとのセッションは本当に心地良く。
ファンドレイジングジャパン独特の熱気の中で、ちょっと一呼吸を置きながら、参加者の皆さんと緩やかに繋がり、対話をする場となりました。
ご参加下さいました皆さま、ありがとうございました!