GSG社会的インパクト投資 第13回目の国内諮問委員会にて
GSG社会的インパクト投資 第13回目の国内諮問委員会でした。
2014年度に開始して以来、すでに13回を数えている国内諮問委員会。
Global steering group for impact investing(旧G8社会的インパクト投資タスクフォース)の下に置かれた、日本国内の諮問委員会を指します。
「日本における社会的インパクト投資の拡大」に向けて、横断的に議論を続けている場です。
今日は、現在計画している新たな提言書について、進捗を共有すると共に、委員の皆さんからご意見を頂きました。
ちなみに2015年度には、前職の立場でこちらの提言書の作成に携わりました。
今回は、それから4年間の経緯や成果を踏まえて、次の展望を考えるために、新たな提言書の作成に着手しています。
「社会的インパクト投資拡大に向けた提言書」2015年5月
http://impactinvestment.jp/doc/socialimvestment-proposal150529.pdf
提言書作成に向けた意見交換の中で、今の日本の課題として感じているのは、
- 認知の不足
- 実例の不足
- プレーヤーの不足
の3つです。
社会的インパクト投資の世界は、日本ではまだまだ萌芽期にあります。その中で、これら3つをどのように解消していくか、そのための具体策を模索しながら、提言書をまとめています。
ちなみに前日もこれに関連して複数の実務者の方々との意見交換をさせて頂きまして。
まだまだ数は少ないとはいえ、実践例が少しずつ増えていることで、2015年度からもう一歩踏み込んだ提言が必要なタイミングだと実感したところです。
写真右側の赤い小冊子は、社会的インパクト投資の父・ロナルド コーエン卿の名前で先日発行されたブックレットです。
その名も「ON IMPACT ~A Guide to the impact revolution~」
revolutionを起こすには、金融もフィランソロピーも、アカデミックな知も実践知も必要ですね。
そして、自分としては「投資の在り方のrevolution」をより良い社会をつくるための一つの手段として捉えながら、その先の社会課題解決や未来社会に向けた価値創造のために何ができるのか、何をしていくべきなのか、考えていきたいなと思った次第です。