トヨタ財団 調査設計入門講座、でした。そして仮説を磨くということ。
トヨタ財団さんからご依頼頂き、こちらのセミナーに登壇しました。
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トヨタ財団×日本財団CANPANセミナー
トヨタ財団国内助成プログラム公募説明会&調査設計入門講座
日 時:2018年9月5日(水) 13:00~16:30
場 所:日本財団ビル2階大会議室
対 象:トヨタ財団国内助成プログラム(特に「しらべる助成」)に応募を検討しているNPOや地域活動団体等
主 催:トヨタ財団 日本財団CANPANプロジェクト
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トヨタ財団では、国内の民間公益活動団体の皆さんを対象とする助成プログラムを行っています。
「未来の担い手と創造する持続可能なコミュニティ― 地域に開かれた仕事づくりを通じて―」
このプログラムでは、 地域課題解決とその担い手育成を目的に、
「しらべる助成」
「そだてる助成」
の二つの助成枠が設定されています。
今回のセミナーは、9月1日の公募開始に合わせて、
- トヨタ財団「国内助成プログラム」の公募説明会
- NPO・地域づくりのための社会調査に関する入門講座
の2つのトピックスを掲げて、トヨタ財団、日本財団CANPANプロジェクトの2者が協力して開催されたものです
登壇したのは、
・セミナー講師役の私と、
・昨年度の「しらべる助成」の採択先であるNPO法人OVA 代表理事の伊藤次郎さん
OVAさんは、検索連動広告を活用した自殺予防の相談活動(インターネット・ゲートキーパー)を世界で初めて開発し、2013年から実施されている団体です。
今回のセミナー、応募者多数で急遽定員を増やしたとのこと。
最終的には90名の皆さんからのお申し込みがあったそうです。
セミナーの冒頭で挙手頂いたところ、東北から沖縄まで、実に様々な地域からご参加頂いたことがわかりました。有難い限りです。
さて、私からは「本気で課題とニーズをつかみたい人のための 調査設計入門講座」と題して、1時間の講義を担当させていただきました。
講義では、
- 社会調査の考え方や基礎
- 社会調査ができること・原理原則
- 民間公益活動団体にとって、社会調査はどう役立つのか?
- あなたは問題や社会をどう見ているか?
- 基本的な調査の流れ
- 仮説を磨くとは?
といったあたりをレクチャーさせて頂きました。
今回は、「しらべる助成」にフォーカスを当てたセミナーとなりました。
ですので実際に「しらべる助成」の申請書フォーマットを眺めながら、こちらの講義内容を咀嚼頂いたり、考えをまとめたり、他の参加者とシェアする時間も持ちました。
強調したのは、申請前に仲間と、協力者と、共に仮説を磨くことの大切さ。
「しらべる助成なのに、申請前に調べなきゃいけないの?」
そんな声も聞こえてきそうですが、仮説を立てるには「調べる」は不可欠。
小さなサイクルをくるくるとまわす、完全ではなくても、頭や手を動かしてから申請することが大切なのだと思うのです。
限られた時間ではありましたが、終了後には、
・実際の申請を念頭にワークをしたことがとても良かった
・調査はいつも手探りだったが、実例をもとに体系的に考えることが出来て良かった
といった声を頂き、とても嬉しかったです。
国内助成プログラムの採択率は約10%とのこと。大変狭き門です。
今回の研修が申請者の皆さんのお役に立てればと思います。
でもきっと、助成金の申請のタイミングは団体によって異なると思いますので、話を聞いた結果、「自分の団体にとって申請はこのタイミングではないな」と感じた場合でも、また次のアクションに活かして頂ければなと思っています。(そしてその判断ができることもとっても大事だな、と。)
ご参加頂いた皆さま、そして準備や手配など進めて下さったトヨタ財団&日本財団CANPANの皆さま、ありがとうございました!