論文掲載のお知らせ(ゆうちょ財団・季刊 個人金融)/社会的インパクト投資を中心に
一般財団法人 ゆうちょ財団が発行する「季刊 個人金融」に、論文を掲載頂きました。
タイトル
「社会課題解決を支える資金提供手段の現代的位相 ~社会的インパクト投資を中心に~」
一般財団法人 ゆうちょ財団 個人金融 2018年冬号(2月23日発行)
(http://www.yu-cho-f.jp/publication/personalfinance/2018winter.html)
これまでの米欧の歴史的な経緯を前半に、日本の話題を後半に取り上げています。
以下、論旨の転載です。
社会的課題解決を支える資金提供手段の現代的位相として、特に社会的インパクト投資に焦点を当てた。
「社会課題を解決しながら、経済的リターンも同時に生み出す投資」である社会的インパクト投資は、現在約11兆ドルの経済規模に成長している。
用語の登場は2000年代後半以降であるが、欧米でのコミュニティ再生や金融包摂、SRIに関する実践などが複雑に作用しあって、現在の発展に繋がっていると考えられる。
世界的にはG8社会的インパクト投資タスクフォースの発足と拡大がみられ、日本においても国内諮問委員会が誕生した。民間の社会的インパクト投資ファンドやSIBの登場などの変化もみられる。
結びでは、我が国における社会的インパクト投資をめぐるエコシステムの創出に向けて、(1)事業者と案件の形成、(2)投資家の参画、(3)実例の共有、(4)制度面の整備という4つのポイントを提示した。
対応は待ったなしであり、慎重かつスピーディーな取り組みが求められる。
上にある通り、今後の社会的インパクト投資の成長には
(1)事業者と案件の形成
(2)投資家の参画
(3)実例の共有
(4)制度面の整備
の4点が大切だと思っています。
この分野は黎明期であることは間違いないことです。しかし次第に地平が開かれつつあります。
この先も研究と実践で、この分野を盛り上げていきたいですね。
※なお論文の紹介は、ゆうちょ財団さんからの許可を頂き行っています。詳しい内容は、URLから本論をお読みいただければ幸いです。
※ゆうちょ財団さんには、以前も下記の論文を掲載頂きました。
「グリーンファンドスキームにみる環境問題解決に向けた新たな資金循環システム-政府支援と金融機関との協力関係の構築に関する実態把握を中心に」
季刊 個人金融vol.4、no.4 (2010年冬号)「特集 環境問題と個人金融」
(https://www.yu-cho-f.jp/publication/personalfinance/2010winter.html)
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