善意の資金循環10兆円時代をデザインする/ソーシャルイノベーションフォーラム
ソーシャルイノベーションフォーラム、2日目に参加してきました。
セッションは、2つのテーマを設定。
二人目は地域の資金循環をテーマに深尾昌峰さん。
「誰かのチャレンジに〝相乗り”する喜び」や、
「足元の課題を共有化して、仲間を集め解決につなげるわくわく感」を伝えて頂きました。
4番は「遺贈寄付」をテーマに 元あしなが育英会の山北さん
最後は「寄付教育」をテーマにファンドレイジング協会の大石さんがご登壇でした。
2ndセッションはまさに、「欲しい未来に寄付を贈る」お話ばかり。
人生の最後に、あるいはこれからの未来を担う世代に、giftとして送る寄付。その仕組みづくりの一端をお話頂きました。
■プレゼンターのピッチを聞きながら思ったこと
お話を伺って、つくづく実感するのは、「小さくても自ら手をあげる、その新しいチャレンジが、次のチャレンジを生んでいる」、ということ。
例えばクラウドファンディングのプラットフォームをつくるチャレンジが、
例えば、新しく自分の住む街でコミュニティ財団をつくるチャレンジが、
遺贈寄付しましょうよ、寄付教育やりましょうよ 、寄付月間という冠掲げて、みんなで取り組みましょうよ、と周囲に働きかけるというチャレンジがあるということ。
そしてそこに共感する人、良い意味で”乗っかる人”、”場や機会を利用して新しいチャレンジをする人”を増やしている、ということ。
一つのチャレンジが生まれると、新しいチャレンジが誘発されていくということ。
それは多様な役割が生まれていくということにも繋がるのだと思います。
そして結果として、人や世の中の可能性が広がっているのではないか、と思うのです。
でも、新しいチャレンジには必ず失敗もある。 成功するとは、報われるとは限らない。
一方で、チャレンジがなければ失敗はないわけです。 そしてチャレンジしなければ、時間が経てばきっと相対的に後退していく。
チャレンジすれば必ず失敗がある。でもそこから学び進めることができる。 であれば新しいトライを。怖がらず、軽やかに。そんなことを思いました。
■寄付10兆円時代は、豊かな森のような時代だと思う
みなさんのお話を聞きながら、私の頭の中に浮かんでいたのは、その前の週に訪れた、岡山県西粟倉村で見た天然林の映像でした。
善意の資金循環10兆円の時代をデザインする過程には、大きなチャレンジも、小さなチャレンジもある。
上手くいくものもあれば、いまひとつだったな、というものもあるんだと思います。
でもその中で新しいチャレンジが生まれ、また新しい登場人物が現れて、また違った生態系が生まれ、だんだん豊かな森になっていく。
統率の取れた、遠いところにいる誰かが描くデザインではなく、無秩序に見えて必然的な、そんなプロセスの結果なのではないかと思いました。
いやー、楽しかった!
お声がけいただき、ありがとうございました! 何よりも、分科会の調整や企画立案をして下さった日本ファンドレイジング協会鴨崎さん、お疲れさまでした!