「ほっとけない」って思う人をどれだけ増やせるか。/某企業様での初心者研修でした。

昨日は企業様からのご依頼で、初心者向けの研修講師のお役目でした。

テーマは「ソーシャルビジネス 基本の”き”」。
用語の意味から実例、運営の実際、私が考える成功ポイントと躓きポイントまで。ホントにホントの初歩の初歩をお話しする時間でした。
「言葉は聞いたことがあっても、中身はよく知らなかった」
「自分たちと遠い世界だと思ってた」
と口々に仰っていた参加者の皆さん。
終わる頃には、
自分達はどう応援できるか
どう一緒にチャレンジできるか
に発言の中身が切り替わっていました。
たった3時間でしたが、参加者の変化を目の当たりに出来て、とても嬉しいです。
私自身は、ソーシャルセクターの基盤整備=特に「ソーシャルセクターの人とお金の問題を解決すること」を自分のミッションとして働いていますが、こうやって「企業で働く人」が、何かのキッカケにこの分野に関わろうとしてくださるのを見ると、ミッションを達成するためには、普段やっている現場の支援や政策作りと同時に
ソーシャルセクターの外の世界の人たちに、どう関心を持ってもらうか
社会課題の存在そのものにどう気付いて貰うか
ということも、とても大切だな、と実感します。
「コミュニティ財団」でご一緒している皆さんがよく仰っているように、「ほっとけない」は社会課題の解決に向けて動く上での原動力。
であれば考えなければならないことは、「ほっとけない」と感じる人をいかに増やすか。
自分にとっては、社内のプロボノ事務局や、キラ星応援コミュニティ部門は、その実践のつもり。だからこそ時間を割いてトライしているわけで。
手を挙げチャレンジする挑戦者は尊く、「チャレンジャーを増やす/増える環境を作る」ことはとても大切。それがないと課題解決の第一歩は始まらないから。
そして、それと同じくらい、「チャレンジャーを応援する人を増やすこと」は大切。それがないと広がらないし、新たなチャレンジャーが生まれ難い世の中になってしまうから。
そんなことを思うと、研修での積極的な反応は、本当に嬉しい出来事でした。

昨日出会った皆さんが、チャレンジャーを応援しようと引き続き思ってくれますように。
紫陽花みたいに、美しいひとひらずつがちょっとずつ集まって、綺麗な彩りになるのも、いいですね。
2016年06月10日 | Posted in 過去ブログからの移行記事(2017年3月以前) | | Comments Closed 

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