新潟で「ソーシャルビジネスの資金と資源の調達方法」を考える。
先週は上越新幹線に乗って新潟へ。
2つのセミナーに、連続登壇して参りました。
ひとつは「ソーシャルビジネスセミナーin新潟」 。
もうひとつは、「多様な主体による協創セミナー」 。 この投稿ではまず午前中に開催された、「ソーシャルビジネスセミナーin新潟」を取り上げます。
〈上越新幹線、トンネル出ると、雪。〉
◾︎主催者「にいがたソーシャルビジネスネットワーク」について
今回のセミナーは、「にいがたソーシャルビジネスネットワーク」さんが主催のイベントでした。
ソーシャルビジネス支援に取り組む、新潟県内の複数の支援機関が協力して立ち上げたネットワークとのことです。
詳しくはこちらにリリースがありました。
新潟に限らず、各地で同種のネットワークが、次々立ち上がっていますね。
今回のセミナーは特に、日本政策金融公庫さん&新潟NPO協会さん中心に、企画されたものとのことでした。
■テーマは「資金と資源の調達方法」
今回、わたしは「地域課題解決ビジネスのための資金と(資金以外の資源の)調達方法」をテーマにお話して参りました。
2時間弱の講演時間。「資金」と「(資金以外の)資源」の2軸にわけてお話しました。
○資金編
前半の「資金編」では、
前半の「資金編」では、
・会費、寄付、助成・補助、委託、事業収入、借入れなどの資金調達手段ごとの特性や、
・その組み合わせをどう考えるべきか
・その組み合わせをどう考えるべきか
・それぞれが抱えるポテンシャルとリスク
などをお話ししました。
また自分が良いなと思っている事業者の方の資金調達の具体例を挙げて、何がどう良いととらえているか、解説をしました。
(例えば受益者の負担能力と対価とのバランスの取り方、共感を軸とした資金調達を選択した場合の留意点など。)
また、社会的インパクト評価や休眠預金、真の意味での成果志向の考え方など、これから事業運営を考える上で知っておきたい取組みも解説。
限られた時間でしたので、これらはごく簡単に、でしたが、初心者の方向けということで、なぜ必要とされているのか、どんな背景なのか、怖がらなくても良い理由、をお伝えしてみました。
○資源編
後半の「資源」編では、
・「社会課題の発生原因と現状を正確につかみ、事業の軸を設定する」ために、どんなアクションが必要か、
・どうやって周囲から資源の「借り物競争」をしていくか
・支援側として地域で「借り物競争しやすい環境」をどうつくっていくか、
などについて、お話しました。
盛りだくさんの内容、だからこそ、いつも通り、すこし参加者相互で、理解共有や感想シェアの場づくりも。
お話する側としては、私の話を聞いて得るものがあったと思ってもらえたらもちろん嬉しい、けれども周囲の人ともつながれる機会がつくれたら、実際に地元で事業をされている皆さんにとっては望ましい、ですものね。
〈あ、わたくし、セミナー中、参加者の皆さんにインタビューする、なーんてこともよく試みます。〉
◾︎まとめ
今回のセミナーでは、事業者の方も、支援者の方もいらっしゃいました。中には事業を拡大しなければならない局面に立ち向かっている、という方も。あるいはこれから事業を始めてみたいと考えている、という方も。
そこで最後のまとめは、
a:事業者目線で考えた場合 or 支援者目線で考えた場合
b:「資金」に関すること、「(資金以外の)資源編」に関すること
の2軸、4象限にわけて整理。それぞれの象限ごとに、気をつけたいポイントを纏めてみました。
終了後の感想をお伺いすると、参加者の皆さま個々の立場でそれぞれ持ち帰って頂けるものがあったようです。
ということで、次の投稿では午後のお話を。
2016年12月19日 | Posted in 過去ブログからの移行記事(2017年3月以前) | | Comments Closed