世田谷コミュニティ財団、設立キックオフ。そしてこれから。

長く続けてきた世田谷コミュニティ財団の設立に向けた準備。

7/22土曜、ついに設立に向けたキックオフ会を開催しました。

二子玉川駅すぐ、catalystBAにて。今回も東急電鉄さんに会場提供をご協力頂きました。ありがとうございました!

キックオフ会には約100名の皆さまにお越し頂きました。

また、当日どうしても都合がつかないが、応援している、話を聞かせて欲しいと言ってくださった皆様も多くいらっしゃいました。

お越しくださった皆様、お言葉をかけて下さった皆様、本当にありがとうございました!

◆コミュニティ財団って何?

コミュニティ財団は、アメリカで産まれました。

全米には約700財団が、全世界には約1700財団が存在すると言われています。

日本でも、既に17組織がコミュニティ財団として活動しています。

全国コミュニティ財団協会のウェブサイトから。(準会員含めるともう少しありますが、ここでは私が知る限りで「寄付を集めて助成をする」活動を既にリアルに行なっている数を数えました。)

そしてその数は年々増え続けています。

全国コミュニティ財団協会のウェブサイトから

◆世田谷ってどんなまち?

世田谷区の人口は90万人を超えました。

私がかつて住んでいた山梨県の人口は86万人。

ちょっとした都道府県の数ほどの人口です。

東京の郊外として、首都の成長の一端を支え、多くの人を受け入れ、時に開発に抗いながら成長してきた街でもあります。

そして、まちづくりの分厚い歴史がある街。

都市部ならではの課題ももちろんある。耳を塞ぎたくなるような現実も見聞きします。

でも課題に向き合いながら、民間の力で解決にチャレンジする人達がいる、そんな街でもあります。

◆どうしていま、世田谷に?

公益信託世田谷まちづくりファンド。公益信託という仕組みを使い、「まちづくり」の名前を冠した日本で初めてのファンドとして誕生しました。

それから25年の月日が過ぎ。
公益信託世田谷まちづくりファンドはまもなくその役割を終えようとしています。

私たち、公益信託の新旧運営委員は、長い間公益信託の行く先を議論してきました。

世田谷のまちづくりのインフラとして機能してきた世田谷まちづくりファンド。

当時の日本では本当に先進的だった、そして日本のまちづくり支援の仕組みに少なからぬ影響を与えてきた存在でもあります。

そして、その火を絶やして、おしまいでいいのか?と。

一方で何かを行政に頼る、そんな時代ではないことは明らかでした。

そして、公益信託という枠組みの持つ限界も感じてきました。

であれば、自らコミュニティ財団を作る

それがベストな選択なのではないか、と。

議論を続けてきた11人の呼びかけ人の皆さんと。一覧はこちらから。http://scf.tokyo/?page_id=200

◆一朝一夕には作らない

必要なのはわかった。でもコミュニティ財団は一朝一夕には作らない。そう決めました。

コミュニティ財団を作りたい
そう考えるコミュニティが育ってから、このチャレンジを始めよう、そう思ったからです。

キラ星部門を始める時にプレゼント頂いた「旗」。あの時の出航がすべての始まりでした。

それから4年。
伴走支援付きのキラ星応援コミュニティ部門は4回目の助成を迎え、延べ50人ほどのメンターがキラ星である団体に伴走してきました。

キックオフ会に先立ち、第1部のギャザリングでは、実際に伴走支援を受けたfutacolab磯村さんと対談させていただきました。

支援先・協働先の成長のストーリーを聞くと、本当に嬉しいです。

社会環境の変化も著しくなってきました。

格差の拡大や孤立からくる生きづらさ。

一方で、休眠預金や社会的インパクト投資、成果志向という言葉が一般化しようとしています。

だからこそ、いまここで、東京で初めての本格的なコミュニティ財団を作りたい。

呼びかけ人皆の中で、そんな気持ちが徐々に固まっていきました。

そしていままさに、そのタイミングである、と。

◆キーワードは「まちを支える生態系をつくる」

一方的な「支援する」関係ではなくて。

チャレンジする人と、それを支える人が相互作用を生み出しながら、まちを支えていく。

そのためのインフラを作りたい。そんな気持ちでこの取り組みを始めました。

◆設立発起人は24人に

設立発起人は24人になりました。

1口10万円ですので、240万円のファンドレイジングに成功したことになります。

ずらりと。メッセージを寄せて下さった皆さま、ありがとうございました。

私たち、設立準備会は、7/22を境に、区内外の皆さんからの基本財産へのご寄付を賜り始めました。

基本財産への寄付、目標金額は600万円
設立記念助成への寄付、目標金額300万円も同時に集めます。

お一人おひとり、設立発起人・賛同人の皆さまをご紹介させて頂きました。

◆キックオフ会の様子
キックオフ会では準備会としての議論の成果をご報告。

呼びかけ人代表として、私から皆さんに設立に向けた思いをお話させて頂きました。

冒頭のご挨拶と意思表明

  • なぜこのチャレンジを始めたか?
  • どんな意味があるのか?
  • どうして今なのか?

集まった約100名の皆さんに、この4年間、いやこの25年間の蓄積をお伝え出来たと思います。
(キックオフ会の様子の詳細は、追って準備会ウェブサイトに掲載されます。)

公益信託世田谷まちづくりファンド現運営委員長の土井さんから。まちづくりファンドのレガシーとは何か、解説を。

同じく呼びかけ人である福永さんからは世田谷コミュニティ財団としての事業内容を説明。

会の後半にはワークショップも。

WSでは皆さんに「公益信託世田谷まちづくりファンド」から、「財団法人世田谷コミュニティ財団」設立に向けたブリッジを、体感して頂きました。

画用紙の一つひとつが世田谷の形をしています。

世田谷を組み合わせて、世田谷を作る。

赤い紙は皆さんからの寄付を表しています。

黄色い紙は、一つ一つの団体を。水色はそれを支えるメンターを表現。

東工大土肥研究室の皆さんが全面的にこのワークショップを支えて下さいました。土肥研究室の皆さん、いつもながら本当にありがとうございました。

◆さあ、ここからがスタートです。

これから半年間。
懇談会や説明会、学習会、食事会、セミナー、公開ゼミなど、あらゆる機会を使って世田谷の皆さんにこのチャレンジしお伝えしたいです。

そして信頼に足る組織を作りたい。

また、「仕組み」の話だけではなく「具体」も見せていけるように努力していきます。

◆2つの方法で、応援して下さい。

●1つ目は、「寄付者になって頂くこと。」

設立寄付は、1口1万円から、何口でも結構です。

寄付先はこちら。

設立寄付・設立記念助成寄付のお願い

●もう1つは、「伝える機会を提供頂くこと。」

  • 例えば、セミナーや勉強会の共同開催
  • 例えば、取材など露出機会のご提供
  • 例えば、フランクな会合での話題提供
  • 例えば、大学の学外ゼミの共同開催。

型式は問いません。
こちらから、参上します。

ちなみに、区内在住在勤でなくとも、もちろんご寄付頂くことが可能です。

  • 世田谷にかつて住んでいた
  • 世田谷に娘や息子や孫がいる
  • 東京での新しいモデルづくりに共感した
  • コミュニティ財団そのものを応援したい

理由は問いません。

当日配布資料もPDFで掲載予定です。またお知らせさせて下さい。

設立に向けた歩みは始まったばかり。

皆様引き続きぜひ、世田谷コミュニティにご注目下さい。

ご参加下さった皆さま、ありがとうございました!

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