成果に向けて共にあゆむ助成、ということ。~頂いた年次報告書を見ながら感じたこと
開いた郵便物の中から、公益財団法人 トヨタ財団さんの年次報告書が。
刊行物、いつも丁寧に送って下さいます。
わたしが関わっているのは「国内助成プログラム」と「イニシアチブプログラム」ですが、年次報告書ということで、その他の助成のページもふむふむと拝読しました。
4月に開催した研修も、年次報告書にひと言記述頂いているようです。
4月の研修会の様子はこちら。タイトルは「本気で課題とニーズを掴みたい人のための調査設計入門」でした。
「一旦立てた仮説を、新たに得られた示唆を元に繰り返し修正していくこと」をいかに効果的に進めるか、が、この時の問いでした。
改めて助成実績を見ると、応募件数は439件、採択率は5.9%と極めて狭き門。
担当させていただいた研修のほかにも、
- 公募説明会と合わせた講座の開催
(これについては過去記事もご参照下さい→「NPOが調査しよう!と思った時に知っておきたい4つのこと」) - ロジックモデルブラッシュアップセミナー
- 学び合いを目的とする中間報告会の開催
など、
より良い成果発揮に向けて、様々な試行錯誤を繰り返していらっしゃる様子が見て取れます。
渡して終わり、の助成金から、共に成果発揮を志向する助成金へ、ということなんでしょう。
当たり前のようで、でも決してそれはまだ多数ではない。
少しずつ、そういう流れが太く、数多くなって欲しいな、と。
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社会課題解決を志向する、新しい世の中のモデルをつくることを志向すればするほど、正解や前例がない世界に入っていきます。
つまりは想定外の連続になるわけです。
お金を出す側が管理主義・プロセス主義にならずに成果志向になること。
しかしそこで「自分が理解できる成果」に想定を狭めないこと。
自らの想像を超えた価値が生まれることが、社会課題解決のための事業には往々にしてあるから。
試行錯誤で生まれた想定外を大切にしながら、ちゃんとゴールを目指すこと。シンプルなようで難しいことですね。
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自分自身も、頂いた機会や糧をどう活かしていくのか、と、思案する土曜の夜でした。